生物地球化学研究室
信州大学理学部理学科物質循環学コース生態システム解析分野
生物地球化学研究室
Biogeochemistry Lab.
2014年3月、惜しまれながら歴史に幕を閉じた環境地球化学研究室(福島ラボ)
信州大での有機地球化学の技術と知識が途絶えてしまいました・・・
しかし!2023年3月、9年ぶりに有機地球化学のラボが復活しました!!
福島ラボの伝統と大河内ラボ(JAMSTEC)の技術を受け継いだ研究室です。
主に諏訪湖を対象とした水圏生態系の食物連鎖に関する研究や、
深部地下水圏におけるメタン生成菌とメタンサイクルに着目した研究を行っています。
海洋研究開発機構生物地球化学センターと連携し、様々な研究機関との共同研究も実施中!
当研究室に興味がある人は誰でも歓迎します!
物質循環学コースの学生はもちろん、学内外の大学や
高校生以下の生徒・児童も大歓迎です。
「アストロバイオロジーに興味がある」
「微生物の研究がしたい!」
「進学後の進路で相談したい」
「先生の研究室で何をしているの?」
研究室の内容に関することであれば何でも気軽に連絡して下さい。
一歩踏み出すかどうかで人生が変わる時もありますよ(経験談)
最新のニューストピック
過去のトピック一覧は「ニュース」タブをご覧ください
[2024.3.4]
浦井暖史さんが令和5年度山岳科学研究拠点年次報告会(信州大学)にて
ポスター発表を行いました
主な研究テーマ
水圏生態系の
食物網解析
深部地下水圏の
微生物ワールド
メタンを起点
とした炭素循環
研究室の特徴:幅広い研究対象
本研究室は「地球化学」を元にした研究を行っています。
地球科学(地学)はよく耳にすると思いますが、地球”化学”の方です。
この研究分野の特徴は、「分析化学を用いた手法」がベースにあることです。
地球化学分野の研究者は同じような手法を使っているのですが、
全く異なる研究対象を扱っていることが多いです。
本研究では、主に生物由来の化合物(アミノ酸、脂質etc.)を対象として、
これらの成分を定量的に分析したり、化合物に含まれる同位体比を分析します。
こうした分析技術を利用することで、次のような研究に応用することができます。
・水圏生態系や陸上生態系の食物連鎖を精密に評価する
・深部地下圏に生息する微生物のバイオマスを定量的に評価する
・環境中の微生物がどのような代謝を行っているのかを調べる
・地下で生産されたメタンが大気に放出される過程の反応を調べる
・環境中での生物の死骸の分解課程を調べる
・環境中での生物と非生物(無機物)との関係性を調べる
・隕石に含まれている有機物から生命の起源を調べる etc.
このように本研究では、微生物や水生生物(動植物)から無機元素まで
幅広く研究対象としています。
地球上での物質循環の多くは生物が介在しているため、
物質循環を解明するためには生物の機能を正しく理解する必要があります。
本研究室では「生物の機能を分析化学で解き明かす」ことを大目的として
地球上(地球外も含む)での生物が介在する物質循環の謎や
生命の起源についても研究を行っています。